
バンコクからウィッパーワディー・ランシット通りを北上、ナコーンナーヨック県に向かうランシット・ナコーンナーヨック通りを右折すると、右手に大きなランシット・プラユーンサック運河が並行して流れる。水上家屋が建ち並び、そこに住む人たちの生活が垣間見れて興味深い。
水が流れているので蚊が発生することもほとんどなく、風が通り抜けて涼しいらしい。ゴミや汚物は水に流れていって、後に残ることなく清潔。ただ、フロート式ではないので、雨期は水かさが上がると浸水してしまう。
タクシン元首相は、2年間の実刑判決から逃れるため国外逃亡を続けながらも、支持者らによる反政府デモ集会に電話や映像を通じてメッセージを伝えたり、資金提供を行うなどして、タイ国内への影響力を保持し続けています。
しかし、一方では、タクシン元首相の体調不良説が頻繁に報じられ、今年に入ってからは、死亡説も出ていました。続きを読む

バンコク北隣のパトゥムターニー県のワット・チェーディーホーイに行く途中、田畑の中を走っていたら遠くに見えてきたのが宇宙基地のようなUFOのような異様な建物。近づいてみるとタクシン元首相が創設した、「シナワトラ(チナワット)大学」だった。
入り口に着いたら警備員が出てきたので、「変な建物が見えたから近づいてみただけ」と言ったら、ゲストと書かれたカードと紙をくれ、「建物1階の受付でスタンプをもらってください」と、中に入れてくれた。
週末とはいえ、人影なし、非常に寂しい雰囲気。一回りだけしてスタンプのために受付に寄ったら、入学案内書をくれた。スタンプを必要としていのは、入学案内書を渡すための作戦なのだろう。
ワット・チェーディー・ホーイ
http://www.thailandclip.org/archives/484342.html

サマック失職後、タクシンのいとこに当たるソムチャーイが首相に就任。政府がよりタクシン寄りとなったことで、パンタミット(黄色、民主主義のための市民同盟(PAD))はデモ集会を激化させ、国会議事堂前を封鎖に乗り出した。
2008年10月8日、パンタミットは朝から警官隊と衝突、催涙弾が飛び交って混乱が続いた。警官隊の催涙弾使用は朝と昼の2回行われ、一度は事態が収束したかのように見えた。夕方ごろ、安全と判断して日本人の女性スタッフと共に、国会議事堂周辺に向かった。タクシーをドゥシット動物園前で降り、国会議事堂の方に歩いて行くと、「催涙弾が匂いますね」と、女性スタッフ。でもそれは、動物園の匂いだった。国会議事堂前には警察車両が何両もひっくり返されていて、騒ぎの大きさが見て取れた。辺りは妙に静まり返っていて、奥まで行くと警官隊が潜んでいるということで、パンタミットが陣取っているちょっと先をウロウロしていたが、数百メートル先で数人規模の警官隊が、国会議事堂前の敷地からソロソロと出てきて、こちらに催涙弾(M79のようなグレネードランチャー)を向けてきた。
これはいい絵になるとカメラを向けようと構えたら、銃口がパッと光ったため、写真どころではなく、とっさに横転していた警察車両の影に飛び込む。その直後、催涙弾のカートリッジ(薬きょう)がシューと煙を上げながら横切り、後ろに飛んでいった。「危なかった~」とホッとしながら後を見たら、女性スタッフのすぐ近くで破裂した。その後数十発の催涙弾が周囲に撃ち込まれ、混乱に陥った。スタッフを連れてきて大失敗である。数十分して落ち着くと、今度は数百メートル先の旧国会議事堂の前の広場から、催涙弾発射の音が聞こえてきたので、そちらに向かった。広場は催涙弾で白く煙り、パンタミットが煙を湿らすためのペットボトルの飲料水を大量に持ち込んで対抗していた。
パンタミットの救急スタッフが洗浄剤を持って走り回り、目を痛めている人の顔にバシャバシャとかけて洗って行く。鼻より目のしびれがひどく、写真も撮れずにうろたえていると、救急スタッフが飛んできて目を洗ってくれた。「ゴーグルぐらい用意してこい」と、ゴーグルとマスクをくれた。催涙弾はカートリッジごと飛んできて、空中もしくは地上に落ちた後で爆発する。この中国製の催涙弾は爆発の衝撃が強く、これで脚、特にひざ下をケガしたパンタミットが続出。後に警察の中でも問題となって、最終的にこの催涙弾は在庫が全て破棄された。
ただ、騒ぎに便乗して自家製の爆発物をばらまいた連中がいたらしく、このときの騒ぎは一部は自作自演ともいわれた。実際、肥料とガラス片をPVCパイプに詰めて爆弾を作っている光景を見た。警官隊の催涙弾発射は数百発に及び、午後9時ぐらいにようやく静まった。このとき、2人死亡、400人ケガ、死んだ2人のうち1人は女性で、胸のわきをえぐられたのが死因。自分が持ち込んだ爆発物が暴発したとも言われたが、結局は催涙弾によるものとされた。後に王妃の主宰で葬儀が行われた。ケガ人の多くは催涙弾による目や呼吸器の痛みだが、爆発物(全て催涙弾だとされた)で手足を吹き飛ばされた重傷者もいた。
プロフィール:
ソムチャーイ・ウォンサワット:1947年8月31日、南部ナコーン・シータマラート県出身。タマサート大学法学部卒。裁判官を経て、1999年に法務次官、2006年に労働次官を務める。タクシンの妹のヤオワパーの夫。






